疾走

長文ポエマー地下室バンギャル

「セッション」を見た



観てきた!映画といえばピクサータイタニックハリー・ポッターターミネーターも全く観たことがないわたしが!アカデミーとオスカーの違いも分からないわたしが!
以下ネタバレバリバリで感想です。前述の通り映画に関しては本当に素人なので、完全にただの感想です。
ちなみにセッションについての前知識としては青さんのツイッター(本当にだめなやつだと自覚している)、CMだけでした。




メンチサイドホラーかな?

※メンチサイド…精神破壊 らしいです(ミスミソウ知識)

なんか観終わって一息ついた瞬間に疲労感が襲ってきてその時点で自分の身体中に力が入っていたことを知りました。

あらすじとしては19歳のアンドリュー・ニーマンが偉大なドラマーになるべく音楽学院に入学して、その音楽学院の中でも名高い指揮者であるフレッチャー教授に見出だされたはいいが凄まじいしごきが待っていた…という感じで間違っていない…はず。言葉が軽いな。
本編はひたすらバンド指導で「ぶったたく」→「励ます」→「突き落とす」→「持ち上げる」のかなり激しい緩急の連続で、結構見てて疲労する感じはある。ぶったたくとか突き落とすの部分がとにかくキツい。しかも上げといて落とすからマジで辛い。わたしは運動部に所属していたことはありませんが、恐らく昭和の女子バレーとかこんな感じだったんじゃないかなって…
差別用語をふんだんに用いた感じでしたね!コンプライアンスババア不謹慎おばさん的には「おっと?それは?」みたいに感じたところもあったけど最終的に慣れます。誰か劇中のファックの発言回数数えて~
個人的にこの映画の何が恐ろしいって、多分演奏中に「良いぞ」みたいな褒める描写はなかった(くれぐれも多分)(あったとしても極少数なのは確か)ことなんですよね。後々に違う場所で持ち上げたり励ましたりはするけど練習の中ではまずOKが出ない。これがあのキツさの底上げをしている気がする。

最近は結構WOWOWでちょこちょこ映画観たりしてたんですけど、アクションとかしか観てないのでこういう「どうなるか読めない」っていう映画は久しぶりでした。そこが売りな映画なわけじゃないんだけど、要するに前情報ほぼ無しで結末が分からないっていう映画はほんと久しぶり。しかも日本人じゃない俳優は大体顔を知らないわけで、完全に見知らぬ人が演技してる、つまりそれはもう「演技」というよりは「ドキュメンタリー」に近い感覚で観ているんですね。そら怖いよ。
しかも音楽なんてそれこそ何が正解なのか素人には全く分からないわけで…わたしも小学校のときピアノを習って金管バンドとかもやってたわけですけど、何をどうしたらいいのか分からない、あの出口の見えない感じを思い出してすごいうわあ…ってなりながら観てました。中盤まで若干トラウマを抉られるような感覚で、後半に入ってくるとああこの映画自体がトラウマですわwwってなってた。

最悪なのは事故ったシーンと最後のセクションの「密告したのはお前だな」ですね…今書いててもコワイヨーってなる…

嫌がらせをされていったんステージから引っ込んでトーチャンに抱きしめられるシーン、一人でも支えてくれる人がいるのはいいよなーとか思いながら見てたんですけど、支えてはくれるけど理解者とは違うんだなあと思ったり。
でもそこからもう一度ステージに戻ってドラム叩き出したときはちょっと泣きそうになりました。
あそこで師弟関係がひっくり返る感じなんですよね。あのときにフレッチャーは嬉しかったのかなあ…嬉しかったんだよなあ多分。

感想としては、青さんが言っていたような「開放」は個人的にはあまり感じなくて、「これが正解なのかな…」って思いました。何かの頂点を目指すということはこういうことなんでしょうか……挑戦する前に諦めてしまうことがある心の弱い人間から見ると、物語の大筋というか肝というか大前提というかの部分に上手く共感が出来なくて、そこらへんを抉られる感じもしましたね…
あと、この映画前評判が相当高いっていうことは聞いていたんですけど、何がすごかったんだろう?
いや、確かに俳優はものすごかったと思う。
フレッチャー教授の演技があまりにも深刻で厳格すぎてまじで「あれこのおっさん二重人格かな?」みたいな…サイコホラーかな…?っていう、最後ニーマン死亡エンドかな?っていう不安さがわきでる感じでした。なんかもうニーマンも騙されるなよ。何度目だよ。このおっさん良い人のふりが上手いのか悪人のふりが上手いのかどっちなんだよおおお
そんなフレッチャーも狂気だったけど、いやいやニーマンも充分狂気。最初の優しそうな朴訥な感じの少年が終盤になると本当に纏う雰囲気が黒くなっててすごいなーって。もう顔変わってたもん。深刻な語彙不足である…
音楽も良かったし俳優もすごかったけど話そのものはずっと緩急がひたすら続く感じなので、最後こそひっくり返るもののその先に待つのはまたあの超スパルタなんじゃ…という不安がwwwニーマンが本当に「報われる」ためにはフレッチャーを乗り越えて偉大なドラマ―になるという夢を叶えた瞬間が要るのであって、フレッチャーを見返すことではないような気もするし、そもそも何故ニーマンVSフレッチャーみたいな図式になっているのか、そういう図式になるような印象をわたしが抱いているのか、っていうね
きっとあの後スカウトが来てドーンと大舞台に立っていく感じなのかな。そういう未来への入り口としてのあれなんだろうか。でもまああの師弟には良い感じにご飯とか食べててほしい…そういう未来があることを願うわ…
なのでド素人のわたし的には演技を見に行く感じなのかなーと思いました。ストーリーはどうかな…個人的にはあんまりそこに対しての深い印象はないです。やっぱり一番印象的なのは演技かなあ。
あと結局ニコルは会場にいたんですか………

家に帰ってからセッションについてぐぐったところ監督の体験の落とし込みというか昇華というかそういう感じで作られているようで、やっぱりメンチサイドっていうかサイコホラーな感じを視野に入れてたんですね。そらそうか。そうじゃなきゃあんな感じにならんわな。


というわけでセッションの感想でした。