疾走

長文ポエマー密室バンギャル

「余命90分の男」を見た‐わたしとロビン・ウィリアムズ




こんなにブログらしいタイトルでブログを書くのは初めてです
そのくせいつも以上に感情に任せて書きました、でも何度も何度も書いたり消したりしました
結局すっげえとっ散らかってて読みにくすぎて笑いました
でもなんか久しぶりにすっきりしました





小さい頃からジュマンジという映画が大好きで、セリフを覚えるくらいに見た
多分人生で一番見た
今もときどき見る
何度見てもやっぱり楽しく見ている
ずっと前の映画なので、特撮だとかSFXだとかよく分からないがとにかく今のものよりよっぽどリアルさに欠ける映像の筈なのに、それすらも楽しめるほどの魅力と思い入れがある
今のわたしの映画の好みを作っているとも思う
そもそも映画をあまり見ないのだが、見るとしたらハッピーで、優しくて、冒険に溢れている映画を見ることが多い
ピクサーなんてきっと最たるものだろう
楽しくて、少し困難で、そこに絆があって、良い感じに終わるものが好きだ



その映画の主演俳優の名前を知ったのは、そのひとが逝去したという報せを聞いたときだった



なんとはなしにWOWOWの番組表をリモコンでスクロールしていてたまたま見つけた「最後の主演作」ということで、コメディなのかなあとか思いながら見ることに決めた
ちなみに昨日は、というか今朝は4時に寝た
7時半に出勤で5時40分頃に起きたので睡眠時間は約1時間40分である
めっちゃ眠いのを我慢して23:20を待った






目が腫れるほど泣いた






思っていた通り、切り離して鑑賞するということはちょっとムリだった
あのジュマンジのちょっとださくてちょっと可笑しくていざというときは頼りになるジャングル帰りのたぬき顔のかわいらしいおじさんは、どんなに怒っていたとしてもどんなに妻と寝ることを求めていてもやっぱりおんなじたぬき顔のかわいらしいおじさんなのだ

ヘンリーという名前の人間を演じているにも関わらずそこにいるのはロビン・ウィリアムズでありジュマンジのアランだ
役者に対して失礼なことなのかも知れないが、わたしにはどうしてもヘンリーをヘンリーという人格で完結させることが出来ず、そこに幼い頃に好きだった主人公とひとりの思い出の俳優を見た

ジュマンジをひたすら見続けていた子供時代が一体何歳頃だったのかは覚えていないのだが、少なくとも小学生であったことは確かだ
小学生の頃に見た映画の主人公のジャングル帰りのゲームプレイヤーは、20年後余命90分の男になっていた
そしてわたしが名前を知ったときにはいなくなっていた
小学生だったわたしは10年後、という言葉の次は、なかなか紡げないでいる






彼が亡くなったという報道が出たとき、海外の俳優に明るくないわたしがピンと来ない名前だなあなどと呆けたことを思いながらなんとなく開いたページには、どこか見覚えのある顔が載っていて、出演作には大好きな映画が載っていた
えっ、と思いながら詳しく記事を読んでみると、どうやらこころの病を患っていたらしきことが書いてあった
自殺という2文字もみとめた
日本がなのか世界でもなのかは分からないがやはりどこかセンセーショナルな、週刊誌のような、じっとりと舐めるような雰囲気を感じたし、わたしもああそうなんだ…とどこか冷静に思った
なんというか、人生を謳歌していそうなイメージを抱いていたので少し意外な感じもした 無責任なものである

今ざっくり検索しただけでは見つからなかったので記憶頼りのあやふやな言葉になってしまうのが申し訳無いのだが、彼の死によせて、奥さんが
「彼の死の理由ではなく、彼が生きていたときに与えた幸福を思い出してほしい」
という感じのことを言っていた

それが強く強く印象に残っている

無責任に納得した自分を恥じた
そしてその日のうちに母のDVD棚を漁ってジュマンジを取り出し自分の部屋で再生ボタンを押したのである





眠いのを我慢して起きていて良かった
いぬを膝に抱えながらぼろぼろ涙が出た
コメディだと思っていたのでハンカチなんて用意しておらず、ティッシュが相当消費された
ちなみに万人が泣ける映画なのかは分からない
ただわたしは、今までに見た数少ない映画の中で一番泣いた


たとえば、
誰にもどうにもしようがなくなってしまった下降する転がりはよくある話で
なにかひとつをきっかけとしてまったくの真反対に状況が変わってしまうこともある
それを食い止めもとに戻しさらにもっとよくするためには並々ならぬ事情とそして大きな勇気が要る

きっと誰もがそんな事情や勇気を持たずにどうにもできないことへの不安と憤りを持っている










次の給料日が来たら、この映画のディスクを買おう
いつかどうにもしようがなくなってしまった転がりに泣きたくなることがあったらこの映画を見よう
自分の人生を見守るものたちの棚の中にこの映画を入れたい
勿論ジュマンジの隣をあけておく

そして好きな映画俳優を訊かれたらロビン・ウィリアムズだと声を大にして言おう