V.S.

ポエマー長文地下室バンギャル

♪:その行方、徒に想う…



お題「卒業」


同じバイトの男の子が今日卒業式だったらしくスーツに髪の毛セットして来てました。あー印象変わるもんだなーとか思いながら話してたんですけど、卒業式って言われて「へーいいですねー!」なんて返して、はて何がいいのかと自問したんですがそういやわたし大学の卒業式出てないんですよね。1年遅れてるから。本来の代でも卒業式の1ヶ月も前に一人暮らしの家を引き払ったので式の様子とかも聞いてないし、かといっていっこ下の子たちと出てもしょうがないかなあとか思って普通に8時間働いてた。…と思う。というのも、いつが卒業式だったのかぶっちゃけよく分かっていなかったのである。通学してないとそれすら分からないものだ。
卒業証書が着払いで送られてきたことは未だに根に持っています。
いや、しょうがないけどさあ。しょうがないけどなんか…しょうがないけどさあwww
そんなわけで袴も着たことないんだよね。大学のトップの名前も顔もついぞ知らんし、そもそもどこでやるのかも知らん。別に式に出てないからって不利に働くなにかがあるわけでもないんだろうけど、でもなんだろうな、なんとなくしこりみたいなものにはなっている気がします。袴で写真撮ったりとか教授にお祝いの言葉を頂くとか、所謂通過儀礼をやってないわけだからね。卒業したところで全く誰からも「おめでとう」と言われずに終わった。実感が無かった。そして自動的に自分がいかにダメかを思い出す要因になっているのかも知れない。最低ラインすら越えられないってほんときつい。我ながらざまあみさらせって話だけど。
卒業旅行とかも行かなかったし。卒業してねえから行くわけにもいかないよな!してからも行ってないしな!あんときはバンドに全力だったから旅行するお金があれば遠征してただろうしね。ダメ人間ですわ


袴の子もたくさん見かけるし今時期スーツの子もたくさん見かけるので門出を祝い健闘を祈る思いもあれど幾分暗い気持ちになる。春になったら芽吹いて花が咲き新しい葉をつける、そういう「ごくごく当たり前」の「自然」で「普通」の状態が、わたしにはもう一生取り返せなくて、悔やんではいないけれどどうにも目が眩む。これだから春はいやだなあ、劣等感の春。胸のうちがざわついて気持ちがわるい。1番大事だったものを失ったのも春だった。焦がれたものを呪ったのが春だった。それも大きいのかもしれない。この気持ちからはまだ卒業出来そうにない。わたしは春が嫌いだ。