疾走

長文ポエマー地下室バンギャル

コンデンスミルクスプーン1杯








雨宮まみさんのエッセイを読んでいた。いつぞやツイッターで著しい作り笑顔をする大学の同期が雨宮まみさんの連載を紹介していて、読んでうっかり涙ぐんでから密かに好きだった書き手さんである。
書くことは好きなくせに読むことはあまりしないので、読んで震えるような文章に出会ったことは少なく、良いなと思える書き手に出会うこともあまりない。唯一鳥肌が立った文章が安部公房の『空飛ぶ男』で、数少ない好きな言葉を書く人が他ならぬ桜井青であり、そして雨宮まみさんだった。それでも量を読んでいるわけではない。好きなものを繰り返し繰り返し読む。

2016年は大変な年だった。就職も異動も家出も人から好きだと言われたのも出来れば行きたくなかった場所も全部激動だった。
1年のはじまりの元日の今日、雨宮まみさんの文章を読みながらぼんやりと考える。

未だに身に着けてはいないけれど、去年、京都でANNA SUIのバタフライのネックレスを買った。価格としてはあまり高くない15000円くらいのもの。まず15000円が高くないと言えるようになったことがもう大きな変化だ。ANNA SUIが特別好きだというわけでもないけれど、高校時代に初めてネットでバタフライのネックレスを見たときから憧れていたものだった。色を選べば可憐で妖艶にも爽やかで凛とした姿にもなる。ただただかわいい。
基本的に人と対面しながらものを買うのが得意ではないので通販ばかりなんだけど、通販ではもう取り扱いがなかったのでしょうがないかと思っていたそれが京都の伊勢丹にあって、どうしようどうしようと口に出しながらも心は買おうと決めていた。パーカーにスニーカーの女が伊勢丹でものを買うのはどうなんだろう、と場に合わせることがとても苦手なわたしはいたたまれなくなりながらもANNA SUIの店舗にいるに相応しい容貌の店員さんにこれ下さいと言った。結構な勇気を必要とした。
場にそぐわないわたしがわたしにそぐわないものを買うのはとても気まずかったけれど、どうにかこうにか買ったそれをずっと財布に入れている。

出来れば着けて違和感のない人間になりたい。女にはなりたくないけれど。女になりたくないしなれないと思うからずっとファッションが苦手だ。マニキュアもつけまつげもハイヒールも持っていないのだ。それを、女にならないままで身に着けられるようになれたらどんなに良いだろう。
欲しいと思ったものを持っていても違和感のない人間になりたいなと、エッセイを読んでいて思う。




今年の目標は好きな人をつくることです。
激動ではなく、穏やかで温かな素晴らしい1年になりますように。


昨年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。また毎年恒例振り返りバトンやります。
ちなみに10月から12月があまりにも精神的にいろいろありすぎてライブに行きながらももう17年はバンギャル上がるかも知れないなと思っていたのですが、ディルとピエロはついにデルピエロになるしcali≠gariの会報でなんかすごいこと言ってるし(圧倒的マジ勘弁感)喜び勇んで沼を作りやがるので、引き続きATMとしての務めを果たすことになるのだろうかと遠くを見つめています。
仕事納めは2016年12月31日20時半、仕事初めは2017年1月2日10時です。年明け初南無三。ではまた。