疾走

長文ポエマー密室バンギャル

わたしはライブが好きだ








「最前列はいつも同じ景色」




あるある~~~!!!!


って思ったけど、
ていうかその(最前ではないにせよ)同じ景色を作っていた人間に言わせれば「スマン」しかないわって思うね!
マナー云々や発言者が云々ではなく最前列がいつも同じって現象についてだけ喋ります。適当に思い付いたことだけ。

わたしが普段足繁く通っているバンドに限らずインディーズバンドならばよくある、ほんとにある、もうなんつーか日常の景色なんだろうと思う。わたしはステージに立ったことがないので分かりませんが。それに海外に進出するような規模のバンドと状況を照らし合わせるのは違うかも知れない。
以前わたしは自分の好きなバンドマンと対面してお話しした際に「あっ、これは覚えられてしまってるかも知れぬ」と怯えたことがありました。
接触イベントはあまり得意ではないので積極的に参加したつもりはないし、行ったところで何せ見つめ合うと素直におしゃべり出来ないんだけど、見つめ合わなくても喋れねーんだけど、ツアーがあれば東名阪は必ず行き、どんな番号が来ても何故か3~5列目の、好きなメンバーの立ち位置である上手(寄りセンター)に必ずいた。髪型を変えたりメイクを変えたり服を変えたりってこともしないので尚更、その人から見て「同じ景色」を作っていた自信がある。要らん自信である。
ちなみにキャパ650の600番とかで5列目付近にいたのはほんとに我ながらおかしいと思う。いや!割り込みはしてないよ!押しがあるバンドだったから流れに乗ったらいつもそこらへんにいれたんだよ!長年そのバンドにしか行ってなかったから滑り込むタイミングとかを熟知してしまっていたんだ、ほんとすまんかった、滑り込んだことは認める…
だからまあ、いくら接触イベに積極的でなかったとしてもそら覚えますよねって思った。まあ覚えられてるかもって思ったこと自体が大いなる勘違いの可能性はあるし、その他にも(ツイッターアカがエゴサに引っ掛かってた疑惑もあり)いろんな要因があるのでなんとも言えないけど。
ま、「覚えられてるかも」って怯えたこと自体は悪い思い出ってだけでもなく、ほんのちょっと喜ばしかったりもしたんだけどね。ていうかあんだけ行ってあんだけ同じ位置にいて覚えられてなかったらそれはそれでと思わんでもないよね。だって好きだったんだよそのメンバーが。めっちゃ好きだったからめっちゃその人の前にいたんすわ。指定席以外全部その人の前でライブ見た。9割方その人んとこにいたね。飼い犬かよ。真ん前で見たかったんすよ、プレイとか纏う空気とか表情とか。ステージの上からゴミを見下すような目が好きだったんすよしょうがねえよ。いやわしら客やでホンマ。大好き



ステージ側に立ったことが一切ない一ファン、それもインディーズに何年も足繁く通った人間から言わせると、いつも最前列にいるってことは並大抵のことじゃないんだよなあなんて思ったり。褒められたことではないだろうしその土地のファンを押し退けて、っつわれたらもうスイマセンしかないけど、でもその土地に行くまでに交通費をかけて宿泊費をかけてチケット代をかけて、そしてそのライブを糧になんとかやり遂げている実生活があって、ってことは考慮して頂けないもんだろうか、なんて。
ライブってのは一瞬だ。365日の内のたった1日の更に2時間くらいのことでしかない。非日常極まりない。しかも他ではちょっと味わえない興奮がある。暗転もスモークも人いきれも轟音も熱も、他ではちょっと見当たらない。其処にしか無い。だから足繁く通ってんだ。上から怒られ下から怒られる長い長い時間(それはわたしのことだが)を無理矢理やりこめて、それでやっとやってきたライブの日に演者から「お前いつもいるな」って言われたら、わたしだったら多分キレる。いや逆ギレだけどね。想像だけでキレそうだしもう行かねーよってなるかも。売られた喧嘩は買ってしまうから……
わたし(たち)の生活ってのはライブだけが全てじゃない。いや気持ち的には全てだけど。ライブは光だけど、その裏には長く陰になっている時間があって、都合をなんとかこじ開けて束の間の日光浴をするためにライブに行ってるんだ、大体の人はみんな。楽しくないこととか辛いこととかやりがいのないこととか困ったこととか日常には結構あるんだよね。それを発散したくて、めちゃくちゃ楽しみにして、服とかカバンとかいろいろ新調したりグッズ買ったりなんかして非日常に向かう人もいるんだ、一大イベントなんだよ、毎回。緊張だってする。わたしは初めてのライブで緊張のあまりボーカルの一声目で号泣し3日ほどちょぼちょぼ泣いてた。多分ずっと最前にいる人だって根本そうだと思う。それを、「同じ景色」と一蹴されてしまうのは、ちょっと悲しくなってきやしませんか。


いつだって好き勝手言うけど、行動を覆す力はないのだ、わたしたちには。一個人対不特定大多数に見えてそうじゃない。いやそういうこともあるけど、時には唯一神対魑魅魍魎くらいの力の差があるのだ。もう身をもって知ってる。どんなに好きで例えば「ファンがいてこその僕達です」なんて言葉をもらってても、あなた方の決定に、わたしたちが何の力も持てないことも。(ただしそれでも足掻くよ!)
それでいいと思ってる。そうじゃなきゃおかしいと思ってるよ。でも時々、その事実にどうしようもなく打ちのめされている。


なんか難しいよね、ファンと対象って。きっとお互いがまるっと納得する方法なんてどこにもないんだと思う。折り合いつけて小言を言って無責任に好き嫌いぶつけてぶつけられて期待を押し付け押し退けられて。どこにも保証なんかなくて。寂しいもんだね。



同じ景色を前にパフォーマンスをすることはどれくらい難しいことなんだろうか。マンネリしているということなんだろうか。マンネリって言葉は聞くだけでちょっと辛いくらいだからきっとよっぽど辛いんだろうな。
でも適当なパフォーマンスされたらこっちだってすぐ切るよね。ソッコー行かなくなるよね。結構見てて分かるよねこっちもね。…なーんて、どうも喧嘩腰になってしまう。



別にこの記事はこの言葉を言ったバンドや人やその状況をどうこう言いたいとかではなくて、単純によく言われている「気付いたら最前いっつも同じやんけ」問題に対して今のわたしが今思うことをつらつら言ったまでなんだけど。
なんつーか、いつも最前にいるほどの熱意があるファンを非難するのは正直戦略として頂けないような気もする。苦言を呈する前にやれることはあるんじゃないのとも思う。チケットの抽選体制とか、本人確認とか、いや具体的に何やんのって話になるとちょっと思い付けない程度の頭しかないんだけど、ねえ、それを言ってダメージを食らうのは多分何の罪もない普通の一ファンだし、あーそっちはそこまでの熱意を無下に出来るんだなーとさえ思ってしまったりなんかして。それは中小零細バンドのファンだからかもだけど。わかんねえな。特定の人間に最前取らせないくらいデカくエンダ賢くなれよ、って思うからかも知れないね。


あー、なんかわたしも好きなバンドマンに「うわこいついつも俺の前にいるな、こうも毎回いたらやる気なくすわ」とか思われてたのかなあ…(※ここまで言うバンドマンは全く見たことないです、これはわたしの妄想です)とか考えるとすげー悲しくなるな。好きはほんとうに凶器だよね…

そういうことじゃないんだけど。ただ単純に「地方に行くのは地方の人に会いたいからだよ!」っていうシンプルな話なだけなんだろうけど。

でもそういう穿った見方しちゃうのもファンだよねなんて…
はあ、なんか前好きだったバンドマンめっちゃ恋しくなってきた。またあの圧倒的な、誰をも寄せ付けない尊い姿でクソ泣きしたい。否応なく泣かされる、見てて勝手に涙が出てくるのはあの人だけだわ。でも今見たって涙の意味は変わってきてしまうんだろうな。悲しいな。悲しくなってきた。何の話だっけ?









ライブに行きたいです。毎日の嫌なこと、耐えられるけど耐えようとは思えないこと、ライブに行けば全部忘れられる。そしたらまた嫌なこととか耐えようと思えないことを耐えるだけのスペースが空けられる。そうやってなんとか毎日生きてるような、恋人もいない友達も少ない人間がいるんだよ、ここに。それをさあ、いつも同じ人間が来てるなだなんて言葉で片付けないでほしい。わたしから見るステージにいるあんた方だっていつ見ても同じ顔じゃい。でも見たいんだよ。ステージの上で生まれて生きて死んで、そうやって日々過ごしている人間が、同じ顔だとしても見たいから行くんでしょ。好きだから行くんだよ。好きって言葉で全てを正当化出来るなんて毛頭思ってもいないけど、なんだろな、悲しいこと言わないでよ~って肩ポンってしたくなる気持ち。わたしも好きなんだよその空間が。ステージの上じゃなくったって、ステージを作り上げる側の人間じゃなくったって、「そこにしか道が無い」「そこでこそ生きたい」人間はいます。同じです。同じだよ。きっと。作り手と受け手は出来れば対等に近い関係であってほしいと思うのは、わたしの思い上がったワガママなんだろうか。



思いっきりとんちんかんなこと言ってしまった気がするけどしがないバンギャルからは以上です。
なまじっか好きなバンドの名前を出しているだけに誤解されたくないのだけども、まじヴィジュアル系アツいバンドいっぱいあるしあったかいバンドもたくさんいます
みんなMERRY行こうぜ