疾走

長文ポエマー密室バンギャル

あなたはわたしが死ぬまで尊い





人は裏切るくせに作品は絶対にわたしを裏切らないから、愛してるけど憎いのよ。


想い出と思い入れを限界まで込めても尚吸い込み続ける作品が、やっぱりいつまでもどこまでも尊くて、季節がめぐる度にわたしは心臓に爪を立てられるような思いをするんだろうなと何度も何度も思うんです。
好きという言葉だけでは満たない程にあなたの作るものが好きでした。
忘れることや捨てることが餞になるのではないかと淡い期待を抱きながら、今も笑う人たちに冷や水をかけ続けて、過去に縛られ続けることはあまりにも楽でした。
ああ、嫌だなあ、もう厭だなあと思うのに、だけど、過去は変わらないから、目を閉じて耳に流れ込む音や声は、多分もう意識や理性なんてものを超えて染み込んでしまっているから尚更いやになるんです。


圧倒的な情景描写、苦しいほど繊細な感情表現、相反せず技巧的な音、無二の存在感。どんなに言葉を尽くそうとしてもきっとわたしは一生この感覚を表すことが出来ないだろう。敗北。一生涯負け続けることが決定している。隣に並ぶことすら永遠に叶わない。なんて心地好くて素晴らしくてそして無様なんだろう。
あーマジ何でこれを好きにならずにいられるんだかわたしには理解が出来ないわー。どう考えても至宝。
好きだから好きだって言いたいし、どこがどういうふうに好きなのか言いたいのに、どういうふうになんて説明出来ないのね。この人に限っては。何べんも何べんも同じこと言って、何べんも何べんも違う文句並べても、多分絶対言い尽くせないからあなたはわたしが死ぬまで尊い
リサイクルとリバイバルを繰り返しているだけだとしてもそこに嘘なんて全く無い。
もう二度と出逢うことはないけれど、出逢えて良かったんだろうなと思うし、それを間違いになんてしない自分でありたいと今も思います。


あークソ好きだな。好きだわ。やっぱ好きだ。好きだ。つらい。