疾走

長文ポエマー地下室バンギャル







大学の同窓生にはクリエイター系の人間が多く、当時はまさに「何者かになろうとする」若い意欲が渦巻いていて何度となく自分の選択ミスを怨みました。理屈も情熱も難しく嫌っていたわたしにとって、大学時代はなくてはならない思い出ですが、大学生としての自分はなくさなくてはならない過去になっています。
働いてりゃー全部マルだ、と今でも自分の膝を折らないためのギプスとして呟きます。大学という高等教育まで受けておきながら自ら固めた殻に籠りフリーターとして過ごしていた自分にとって、正社員として当たり前に仕事をすること、毎日決まった時間に起きて出掛けていくことはそれだけで立派なことだと思うからです。別に働いていなくても、その人にとって同等に「立派だ」と思えることがあればそれで良いと思うんです。
それが自分にとって少しだけ苦痛であって、やりがいや楽しさよりも面倒くささや嫌気が先に来てしまっているような仕事であっても、わたしは毎日ちゃんと起きて出掛けている、正規雇用で働いてお金を貰っている、そして何より「学卒」というものを無駄にしたわけじゃない、というのが、自分にとってとても重要な言い分なのです。
「何者」にもなれなかった自分にとっての言い訳なのです。