疾走

長文ポエマー密室バンギャル

原稿用紙は私のフィールド







今週のお題「表彰状」


人生で最後の自慢は高校3年生の夏休みに3日かけて書いた読書感想文が学年で唯一賞を取り、全校に配られる学年末の冊子に顔写真とコメントと一緒に全文が掲載されたことです。ちなみに本は阿川弘之の『雲の墓標』、テーマは戦争でした。


顔写真撮られるのしぬほど嫌だったんだけど見ず知らずの先輩の写真を撮りに来た図書委員の名前も知らない後輩を困らせるわけにはいかなかったのでとりあえず撮影されてみたりした。いやそこは先生が来いよ
多分今も実家の部屋を探せばその冊子はある………かな………捨てられたかも知れない………


これは余談且つ自慢ですが人生で一番嬉しかった褒め言葉はその感想文を推してくれた国語科の先生に「文才あると思うよ」と言われたことです。
それを言われた国語科準備室から自分の教室までの廊下のなみならぬきらめきたるや!浮き足立ってたまらない!ほんとスキップしたかった!
それが事実であろうとなかろうと今も思い出しては「ふわぁ~!」って胸が熱くなるので、自分が好きなことで褒められるっていうのは本当に生きる上での助けになりますよね。文章を仕事に出来るだけの情熱や意地や才能はなかったし、わたしは極めて限定的なことしか書けないのだけども、そんな自分にも「立派な大人」に、「その道の人」に才能を感じさせるだけのものを書く力が(当時は)あった、ということを教えてもらえたことは本当に本当に嬉しく、誇らしいことでした。
なんだろうな、あるよね、何気なく言われた褒め言葉がいつまでもずっと自分の芯を支えているというか、自信を形作ってくれているというか。いつまでもどこかで励ましてもらえるような、何気ない、運命のひとこと。

あとそのときに「○○さんが1年生のときに書いた作文も私は選考会で推してたんだけどね。校長で止まっちゃった…」って言われたのでわたしはとても有頂天になりその先生のこと一瞬で大好きになったし校長のことは恨んだ。ちなみに1年のときはストーカーについて書いた。そら校長止めるわ


まああれなんですけどね、その高3のときの読書感想文も最優秀賞とか全国に出品されたとかじゃないんですけどね!!なんか優良賞とかそこらへん止まりだったんですけどね!!
わーわたしのスケールがまんま表れてるぅー!このオチー!


でも未だに燦然と輝く思い出。進学校と呼ばれるような高校に進学して牛後として埋もれて目立たず過ごしたわたしが、自分を唯一壇上に上げてあげられたのが、好きな「文章を書くこと」だったわけです。嬉しかったねー。人生の右半分のうちの一番の夏の思い出。周りがみーんな受験勉強に精を出している図書室で、わたしは一人原稿用紙に向かってうんうん唸っている。唸りながら、それでもとてもワクワクしながら原稿用紙を埋めていく。最後の一マスまで。暑い図書室で頭を熱くして必死で書いた。書き終わるのが勿体無いくらいに、楽しかった。
多分熱量自体は周りの受験勉強に対するそれと変わりなかったと思うよ。そんな高3の思い出。そして受験勉強をした記憶が欠片も無いんですがこれは


しかし暫くちゃんとした文章って書いてないなあ…


最近思うんですけどね、やっぱり学校は行っといてよかったなって。厭になることも面倒なことも、苦手なのにやらなきゃいけなくて辛くてしょうがないこともそれはもうたくさんあったけど、その分自分が得意なことで誰より強がることも出来たんだなって。あくまで「強がる」だけだけど、それは後々すごく重要な経験になってくる気がするんですよね。


そんなわけでもう表彰状なんて貰えない歳になっちゃったけど、そんでも気持ちだけは強がっていこーぜ、と思うんです。
明日も仕事だー。誰にも褒めてもらえないから自分で褒めるぞ。目覚ましかけるなんてえらーい!!!!!!おやすみ。