疾走

ずいずいのひつひつ

cali≠gari「13」









こんにちは。わたしはお馴染み7期信仰のクソ怨霊サクライストです。称賛だけが感想文ではないです。すみません。よろしくお願いします。相変わらず長いです。


フライヤーに激おこして書いてなかったのでめっちゃ今更ですけど(え?リリース2年前?光陰矢より速)、暇なので書いておこうかと思いました。cali≠gari「13」感想です。気力が持たなすぎて完成までに2週間近くかかってしまった

あとフライヤーについては改めて怒れるチンアナゴなのでお嫌でしたら飛ばしておくれ。もしくは建立して寺、祀ってくれ俺。
クソ!自分のブログでくらい跳梁跋扈してやる!!個人の感想です!!字数の違いはなんかアレだ!見逃せ!よろしく!!




▼ライブ勧誘のフライヤー(ここです)(ここキレてます)

当時のわたしがキレ散らかした〈楽しいだけの野音を返して。〉今見ても余裕でキレますねこれwww

アルバムタイトルと同じく13字。
当時もうにゃうにゃ言ったけど、パッと見で読んだらばここでの「返して」は繰り返すなどの「反復」の意味ではなく物的移動の「催促」が自然だし、これが「反復」の意味だと言うなら「返して」なんて解釈にややこしい言葉を選んだことに悪意を見る。
「催促」ならもうどの口が仰る?っていう…活動休止も脱退も楽しいだけではない野音は誰のせいでもない自分達の活動の仕方や方針に原因結果が終始すると思うんですがね。そうでもないのか?や、でも外的要因があったとしてもそれを集客のためのフライヤーでCD購入者に向けて言う理由と目的isマジで不明。
…………つーかそれ…なあ……こっちのセリフだからな……誰が考えたか知らねえが…それはそっちが言っていいことじゃねえからなァ………(地を這う声)
例えこれが「今まで意味あり過ぎた今回はただ単に楽しく野音やろうぜ」って意味のアオリだとしたっておま、お前、はあ?!ヘタか??

ぼくcali≠gariのコピーとか大好きだったんだけど、最近のこういうのは流石に…目に余るんだよな。看過出来ない。こないだのTwitterの「仕事してます…よね?」とかもどこ狙いどこ落としのつもりなのって…面白いと思ってらっしゃる?えっ、センス…(あと公式誤字と表記揺れがちょっと多いぞ。頑張れ)
毒の効いた洒落と思ってるかも知れませんが質の悪い嘲弄に見えます。ちょっとナメてないかい甘えてないかいと。まあ下りたわたしが言えることじゃないですけど、でもファンに対して礼を欠くようなことをするのは元ファンからしても㍉も解せんな。「作品はいいけど」、「ライブは楽しいけど」、その「けど」でファンを萎えさせるの、ほんっとに損だから!!1回損得勘定で考えてみて!それなら得意でしょ!頑張れ!!

応援しているほとんどの人はきっと一般常識とか期日とか言葉遣いとかを考えて守って働く人達だから、そういう人たちを相手にビジネスやるならせめて最低限のラインは守って気持ち良くお金を出させる方法を取りなよ。そりゃ奇をてらうのが見所って面も確かにあるけど、ファンばかりが見守る舞台上で客をからかうことと不特定多数の目に留まる公式の販促や告知で同じ態度を取ることでは意味も効果も全然違う。無意味逆効果でしょう。
明確に線を引いてほしい。ファンしか見てないわけじゃないし、何ならファンだってそこに疑問は抱くよ。メンバーのキャラクターとバンドのキャラクターは必ずしも一致しないししなくていい。バンドとその裏方への信頼が無くては滅茶苦茶やってもただ不信感を煽るだけ。
「そういうバンドじゃん」で飲み込ませるのも飲み込むのも行き着くところは共倒れ、お互いの寿命を縮めるだけだと思うんだけどね。

……………まあ…それで………いいなら……いいけど………ホントわたしが言うことじゃないけど…
いやでもねー、今好きな人たち(というか今も追いかけてるかつてのガリスト友達)が呆れたり嫌だと思ってるの、見たくないんだよね…いろんな意味で…

以上お小言でした。
はあ?1回文句言わないと喋れねーのかわたしは?




以下は音源感想です。13はバランス良いしアルバムとしては割と好きです。構成だけで言えば11の次にいいなと思うよ。まあ宗教上の理由で11を越えることなんて金輪際無いわけなんですけど…

あ、恒例の積極的に宣伝していこう2019です。増やしときました。
死ぬまでに100万回讃えたい桜井青の神的歌詞フレーズ25 - 疾走
桜井青カルタ - 疾走
「12」と「あの人はもう来ない」 - 疾走
cali≠gari「3」「4」感想(焼却炉宛) - 疾走
憂き我をさびしがらせよ閑古鳥(♪:カッコーの巣の上で) - 疾走
「雨の朝、新宿に死す」 - 疾走
cali≠gari「14」 - 疾走
cali≠gari 二十五周年記念贈呈盤「0」 - 疾走
@tos 「いつか花は咲くだろう」 - 疾走
増やすなよ。流石に宣伝がウザい量になってきた。
暇人か?( ^-^)ノ∠※。.:*セヤナー:・'°☆




▼「13」
〈幾重にも構築された悪意と失意、弄ぶは────。〉


備忘でコピーも引用。うーん悪意、いや作品の中の悪意は一旦置いといて、うーん、フライヤーのコピーも悪意ですか?悪意に何返せばいいですか?殺意ですか?(もうやめなさい…)
このコピー、どこがどうとは上手く言えませんけど作品の空気も相俟って密室系再構築みたいな雰囲気がありますね。ありませんか?あそう。既に持ってるいつもの手札で格下相手に遊んでやってる感じがしますね。ずっこい野郎共だぜ!



1.0'13" Ⅰ

何言ってるか全然聞き取れないけど良い気分のものではないことだけはしっかりと分かる。



2.ゼロサムゲーム

cali≠gariでは絶対アルバム冒頭だろうなっていう感じの曲ですね。
12、14もそうなんですけど1曲目、もっとBPM速いの持ってきてくれたらいいのになあと思ったりもします。その後に入れるか入れないかがここにかかるので。あくまで好みの話ですけど。気だるげダウナー曲がブーム?
不協和音、コーラスワーク、石井の〈鉄を打てば正負は病み〉~のネジの外れたまま動いている感じ、まさにcali≠gari~!って感じですが随所に入る鍵盤のような音が違和感というか新しさがあるような気がする。
あと古の例の数字(察してくれ)が突然入ってきてワロタ、いや多分ここはわろたらあかんやつや。炙り出しだぞ!踏み絵だこれは!
んで〈東西南北右左〉は音声的に狙いすぎてちょっと笑ってしまったな。〈ダンシンリズム〉とかもめちゃくちゃ反応に困る。

ゼロサムゲーム」という言葉、用語的には経済理論ということで、無い頭でちらっと考えたけど要するに引き分けの無いゲームっていう解釈でいいのかな?絶対にどちらかが勝ちどちらかが負けるっていうゲーム。〈軋む総和〉の総和がゼロっていう。軋んだらヤバいだろそれは?
そう考えると後半の単語の連なりや〈右左〉からも分かりやすく、まあ、そういうことなんでしょうね。そういうことならダンシンリズムというある意味ダサい音の響きも結構納得ですわ。何だろうなあ、ダサいというか前時代で新しそうな言葉(伝わってくれ)はそういう解釈の中ではものすごく恐ろしい言葉になりますよね。プロパガンダプロパガンダ
パッと見だと狙いすぎじゃないかって歌詞もタイトルの意味をちゃんと考えるといきなり震えるほど怖くなるからすげー面白い。この解釈めちゃくちゃ不謹慎ですけど。

しかしゼロサムゲームという言葉の意味とそこからの解釈を噛んでからの鍵盤の音はゾッとする。そういうとこなんだよなあ



3.トカゲのロミオ

はい。
前半の歌詞はめちゃくちゃ(に見えるもの)でもう石井!超石井!って感じなんだけど曲と後半の歌詞がなんか今までとはまた違う気がする。若干ポップ。
転調というほどではないですけどサビで明るくなる曲はそんなに好きくないです(つω*)すんませ



4.汚れた夜 ―暗夜行路篇―

前から夜の世界をテーマにした曲はちょこちょこあったけどフィラメント以降割と連発しているイメージ。わたしはあくまで地味喪・昼社畜サラブレッド下戸の正反対要素三拍子揃った田んぼにかこまれた女なので共感とか1mmも出来なくてアレなんですけど。
この曲で耳目を引くポイントは3つ、石井のボーカル、〈天才じゃダメなんですか?〉、〈不幸せと言う名の〉~のメロディーです。

・ボーカル
初めて聴いたとき「オッ…石井どうしたん」ってなりましたね。なりますよね?冒頭〈ゲロにまみれた横丁の~〉の物理的に噛んで含めるような歌い方。ちょっとびっくり。キッチュ~!ただこの…なに、メチョッとした歌い方からのクリアな発音での〈這い上がれ〉の這い上がってる感の演出、めっちゃうまいよな?(IQ3か?)

・〈天才じゃダメなんですか?〉
ハァ?????いいよ!!!!!!!!
この曲のテーマが誰のことだろうとつまりご自身のことを含もうとそうじゃなかろうとどちらでも構わないしむしろそこはしっかり切り離しておきたいんですけど(まあ少なからず自己投影的なものがあっても全く不思議ではない歌詞だとは思う)、とりあえずここで「青さんが天才を自覚してるかも知れない」と思うとめちゃくちゃ興奮しません??自覚してらっしゃると思いますけどね。
ほら2次元で顔が良いな~と思ってたキャラが公式でイケメン扱いされたときってすげー興奮するじゃん?するだろ?俺はメッチャする。した。同じ原理です。うー!
だから結構前にしてたツイート光速でrtしたしふぁぼった。ふぁぼったって死語ですか?

・〈不幸せと言う名の猫がいる〉〈キラキラと光る〉~
め、メロディー美しすぎわろた………
いやーそもそも青さんって希代のメロディーメーカーなんですよね。わたし個人は歌詞が好きなので歌詞に言及することが多いんですけどそもそも青さんの何がヤバいって全部持ってるとこなんですよ全部揃ってるところがヤバいんですよ。普通はどっちかなんですよ、メロディーが良いか歌詞が良いか。いやどっちか持ってるだけでも尋常じゃなくすごいことなんですけど、青さんってどっちもめっちゃ良いんですよ。ついでにアートワークも面白いんですよ?更にバンドのメンバーが天才と秀才なんですよ?ハァ?天と地と神と悪魔に愛されたんか??
いやーほんと…ヤバいよね…おかしいよね…何がどうしてそうなったんだってなるよね…何で全国民が聴いてないのか理解に苦しむわ…えっまだ見つけてないんですか?桜井青を?むしろ羨ましい、わたしももう一度桜井青に出逢う衝撃を味わいたい…カモンデステニー…アゲイン…(IQ3)
ほらもう急に強火どころか業火のサクライストの顔が出てしまうじゃん………

まあ発火した後になんですけど歌詞全体的にはなんというか…うん。悦しくやんなよ…
いつまでも教室の隅に何かを置いてきたことに囚われている人間はお呼びでねえわなあー。んん



5.トイレでGO!

好きだよ…そりゃ好きだよ…密室ギャだもん…「くやしい!ビクンビクン」ってなるわそりゃあ…ミルクセヰキを思い出すなどした。ライブで盛り上がりそうだし、青さんのコーラスもねー健在で何よりでねーあんたが大将~~

PVがあったので恐らく13のリード曲がこれに当たるんだろうけど、リードにしたのが意外だなと思いました。
うーんまあわたしは7期のリビングデッドなので、まあ、「いや好きだよ好きだけど今やる?今?8期の2作目のフルアルバムのリードが敢えて密室丸出しのこれ?」とは思った。
12と次のミニアルバムが割と…何だろう、オシャレ路線っていうと語弊があるけどやっぱ今までとは違うよねと思っていたので、別に期ごとに音楽性ががらりと変わってるわけではないですけど今敢えてこっちをやるんだなあとは感じた記憶がある。なんかなんとなくこういうのやらない方向にいくのではと思ってた節もあるし。青節飽きたとか言ってたし。バリバリやんけ
んでなんか怒った覚えがあるな。わたしはいつも怒ってるな。元気かよ。そのエネルギーを他に使えよ

PVも歌詞もコーラスも「らしさ」全開で真骨頂って感じはする。コレコレー!って。あと手癖で作るとこうなりそうっていう感じもする。作りやすそうなところというか。ただまあ、13全体が割とそうだと思ってるけど含蓄とか捻りみたいなものはそんなにないかなって。比較的原液ママの曲と歌詞が多いイメージです。

冒頭のベースめちゃめちゃいやらしくない?一周まわって卑劣ゥ!
青さんの「おっしまい!」、最高か。夢に出るわ(悪夢)



6.色悪

あー好きですね。
個人的には12の「とある仮想と」、14の「月白」あたりと同じカテゴリでしょうか。
青さんと石井のどちらの曲か分かりにくくなってきたなと思った記憶があります。



7.0'13" Ⅱ

最初と最後以外無音?



8.三文情死エキストラ

ん~~~~~~~~
んーーーーーーーー
重ね重ね作詞者(別に誰とは限らず)が書いた歌詞が必ずしもその人のそのときの状況や思考と合致するものではないし、これに関してはあくまで個人の思想や感覚なんですけど、この歌詞のテーマって多分市井の人々、37564回くらい擦ってる内容かなって…。
というかわたしは、だな。人もそうだと思うのは危険だな。わたしは冒頭の4行「なーにをそんなあったりまえのことを…」みたいな驚きの気持ちで聞いた。今までもこういう主役になれないならない虚しさとかくだらなさみたいなのをテーマにした曲はあったと思うんだけど、その中でも群を抜くドストレートさで逆にびっくりした。全体的にも直接的というか愚直さ、いっそダサさやチープさ、ペラささえ感じる。意図したもんかも知んないけど。
含みとかもあんまり読めない気がします。ひとつあるとすれば主演と主役の違いについては考えられて面白いかな、くらい。ここでは主演だよね。どちらにせよ演じるんだなとかそういうのは面白いけど…

まあでもこういうのって読む側がどういう性格かとかどういうヒエラルキーにいるかとかによっても印象が変わるからね。わたしはもう脇役の感覚が染み込みすぎていて歌詞を読んでも「おっ、随分当たり前のことを言ってるな…」って感じであんまり入って来ないし入っても行けないんだけど、こういうところに感覚が至ってない人には衝撃なんだろうしな。逆もまた然り。
歌詞の響く響かないって、勿論曲そのものや修辞のテクニックもあるだろうけど、やっぱり一番は受け手が常日頃ぼんやりと感じたり悩んだりしていることを(受け手のそれを上回る)圧倒的な語彙と表現力で言語化されているかもしくはテーマそのものが(受け手の)考えが及ばないところから持って来られているかのどちらかなのかなと思ったりします。
どちらでもないので歌詞については面白いとは思わなかったです。自分の中で死ぬほど擦ってるテーマ、ストレートじゃ響かない。あとねー、多分これは性格だけど、スレることへの憧れが皆無なんだよな。皆無だからわかんねえのかな。

でも雰囲気を出すのはほんとにうまい。それこそスレた感じというか生活感というか、人間の匂いが染みてそうな部屋が音から声から浮かんでくるじゃん。そういうのがべらぼうにうまいんだよなcali≠gariって。あとyukarieさんがサポートに入ってからかジャジーなアレンジが増えてきた気がします。yukarieさん、カッコいいよねえ…まさかポルノのMugenのPVでめっちゃ見た人をcali≠gariで見るとは思わなかったよ………



9.一切を乱暴に

あ~~~~ハイハイ好きだすわ~~~~
cali≠gariBPM速い曲大体めっちゃ好き説~~~~

ぼくさーこういう拡声器通したような機械通したような青さんのコーラスほんっっっと好きなんだよねえ……石井が良い声なのはもう全バンギャル周知だと思うんですけど(主語がデカい)青さんの声も水みたいで気持ち悪くてマジ最高なんすよ密室系の祖なんすよダイナミズムなんすよ…ありがとよ…(?)

ライブでめっちゃ楽しいやつじゃん…前方でもみくちゃになりたかった…(なれなかった)
ただ歌詞は…なんかちょっと片眉上げてしまうな。どうも穿った見方してしまうな…

歌詞は一部混沌の猿のオマージュ、ぼくは混沌の猿がだいすきな猿です



10.ファニソン

12に入ってそうな曲だなって。颯爽たる未来圏のかわりに入っててもおかしくなさそうな気がしませんか?しません?あそう。
一切を乱暴にと落花枝に帰らずの間に入るにしては曲調が明るい感じがします。緩衝なのか?

ていうかお察しかと思いますけど石井曲の感想書くのめっちゃ難しい。歌詞がよく分かんないからな…
もしくは青さん曲に対しての感想が異常。



11.落花枝に帰らず破鏡再び照らさず

アーッッッ石井!綺麗な石井!(ジャイアンみたいな言い方すなよ)

落花~は調べたところ故事、世阿弥が書いた能の「屋島」が出典みたいですね。源平合戦を描いたもの。
12の颯爽たる未来圏では源氏物語から引用がありました。
落花~自体は諺なので原典まで当たっているかは不明ですけど石井って唐突にこういうところから題材を引っ張ってくるから面白いですよね。

あとアーバンギャルドとの対バンのときのパンフで石井青さんよこたん松永天馬さんで対談してたんですけど、シュヴァンクマイエルだったかアーティストの話を石井青さん天馬さんが一瞬で分かり合ってたのマジで恐怖だった。どういう経緯で知るの…?わたし大学で習うまで知らなかったよシュヴァンクマイエル
物作って飯食ってる人の探求心の広さと深さってほんと半端無いよなあ…

しかしこの曲の歌詞見てると青さんより石井の方がよっぽど抽象的だなあと思いますね。
13の中でも出色の曲だと思います。良曲。ラストに持ってくる青さん曲ポジだし順番的にも重みを感じます。

ただドラムスティックを投げ捨てる音、ダメだなぁ……



12.0'13" Ⅲ

ラスト1曲前に持ってくるのがすごいよな。
落花~のあとそのまま深夜~に入らせないんだぜ。
風の音かなあこれ



13.深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた

全員五体投地………

いやもうほんっっっとにね…
桜井青マジモンのヤバヤバの天才なんだよ…
ほんっっっともう…怖いわ………

イントロからして目に飛び込んでくる重い夜、暗い星、独りの海辺、少し遠くの工場夜景、働く、生きている他人。ひとごとのような自分。重厚感とうねり、波のようでもあり、工業用の油のようでもありますね。
あぁ…うまいなあ…
歌詞はほんとに単純というかシンプルなんですよね。見たまま感じたままの純粋な言葉を素直に置いていくだけのような。勿論計算はなされているんでしょうけれど。これすごいのが歌詞には〈暗い〉こそあれど「重い」という言葉は一言も出てきてないんですよね。それなのにこれだけの重厚感とうねりを演出する全体の歌詞と音作り、やっぱりcali≠gariってバンドはどうかしてるんですよ。

〈錆び付いた毎日が過ぎて行く〉
〈寂しくて〉~〈生きたくて〉
うわーーーーーーーーー
個人的な感覚ですけどこの曲の主人公って多分もう若くないので、生きて生きて、それが能動的であろうと漫然とであろうと、とにかく毎日生活して歳を取ってると思うんですけど、そういう年月を過ごしてきた人が暗い海を眺めてひとりごちるこの歌詞この言葉、あまりにも「重い」…
あとなんとなくこの曲の主人公はきっと「特別な人」ではない所謂「何者でもない人」な気がしますね。そういう人がきっと毎日を〈錆び付いた〉と思うんじゃないかなあと。ごめんわたしの話…これわたしの話…でも女の人ではなさそうなんだよなーーどうにもオッサンなんだよな主人公は…
〈錆び付いた毎日〉の錆びは〈鉄とゴムの匂い〉の鉄にもかかるよね。

あと〈銀に軋む光〉/〈真っ赤に揺れる炎〉、〈月も見えない〉/〈月が笑った〉の対比マジでめちゃくちゃとってもハイパーヤバくないですか?語彙溶けませんか?
・銀⇔真っ赤
銀が何を指すのか読み取れないんですけど、歌詞で出てくる赤、想像での海の色にプラスしてこの曲に銀色が混じることで色彩的にも更に重たくなる気がします。
・軋む⇔揺れる
これマジで単純な単語の意味としては「(物理的に接触し)動くこと」が前提だから類語でもあるし、感覚的に捉えたとしたら硬と柔で全く正反対にもなるんだよね。すごいわ
・光⇔炎
人工と自然とも捉えられるかな?
ええええもう怖い、青さん怖いわーーーーお布施ーーーーッッッ口座教えて???!!直接振り込むからさ~~~ッッ

〈夢を信じていなければ─────。〉
夢を信じていなければ、どうなるんでしょう、どうなったんでしょう。聴き手に委ねる狡猾さ。煙に巻くある種の優しさ。答えを言わない畏ろしさ。
〈暗い海〉、どう考えても「死線を越える場所」じゃないですか。わたしは海側の生まれの人間なんですけど夜に見る海ってめちゃくちゃ怖いですよ。飲み込まれるって思いますもんね。その〈暗い海の向こう側〉=「死線を越える場所の先」は生なのか死なのか、〈夢を信じていなければ〉、ですよ。そこには提示される明確な答えが存在しないんです。もう言葉も出ない…すごい…

これは曲タイトルが一切嘘をつかないし、多分タイトルがなくてもどういう情景なのかが曲から想像出来そうなのがまた真理を見たようでおそろしいんだよな…
ほんっとに震えるレベルよ別の意味で。

あーーーーヤベェ。桜井青ヤベェ。さんざっぱらマイナスなこと言っといてこれ…思うところたくさんあるのに結局これ…いやもうマジで何なの?すごくない?ほんと怖い、だから追っかけちまうんだわ…これが「力」ですよ…………



▼総括

13は構成とか方向性は好きなんですがやっぱりなんとなく「今?」という感じもします。ほぼ「トイレでGO!」で言いましたけど。らしさとか手癖的な意味での安心感はあるけど、以前の魅力を凌駕するまでの強烈さは(わたしは)感じられなかったし、あとやっぱり定石なので真新しさがあるわけではないっていうのが難しいところ。
えーっとね、言葉を選ばずに言うと「は?7期か?」(殺害予告はやめてください)いやでも7期ではないんだけどな……ただイメージで言うと石井と青さんのポジションを交代した「11」って感じがします。作曲のね、冒頭と終盤の曲の役割がそれぞれ逆になってる感じ。あと13の方が露骨なんだよね。色で言うと11はミッドナイトブルー、13はオリーブグリーンだな。そりゃわたしは青が好きなわけよ。
…………何言ってんだコイツ?

まあでも密室感を愛し密室感に愛された(?)バンギャルなので好きは好きよね。これ言ったらマジ肩パンですけど7期でリリースされてたら多分ベタ褒めしてたと思うわ。はぁ?肩どころか顔面パンチじゃん!でもそんなにフラットに感想なんて言えないんだなあ、感情的な人間だもの のいを
やーでも三文情死は褒めないかなw7期と一線を画すなあと思うのがこのへんとか汚れた夜とかなので…
褪せる夕方の婉曲の「その斜陽、あるいはエロチカ」と比較的モロでズブズブに宵の「汚れた夜」じゃやっぱ違わいな。その雰囲気をより醸すボーカルもな。違うよな。

アルバム全体で言ったらやはり14の方が聴いているときの楽しさというかしっくりくる感は上回ったかも知れませんね。
わたしはほら、8期には8期の新しい何かを提示してほしいと思っている人間なので…それを受け入れられるかは別としても、同じようなアルバム作るんなら意味無いやんけ、って思ってしまうので……
いや同じなら同じでいいんですけど、13は歌詞が割とストレートなのでそこが個人的に引っかからなくて引っかかるとこでもあるかなあ…難しいところなんですよね、わたしの性格や好みとテーマが合わないってだけなんですけどアルバムが出るごと綱渡りしてる状況ですし。

しかしラストに「深夜、~」聴くと全部チャラチャラのチャラなんですよねえ…これがあまりにもすごすぎる…アルバム全体をほんとにギッチリ締めるんだよ…
13とは「深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた」のことである、って言ってしまいそうだもん……

…ちょっと待ってね…なんかこんがらがってきた…

↓まとめます↓

「全体通して構成・方向性は密室ギャ7期ファンからしても好ましいアルバム。しかし歌詞のテーマが元より私個人の共感や同調から外れたところにある。そして比較的直接的な表現が多いため目を見張るようなレトリックは見つけにくく、また想像の余地が今までより少なく感じる。
音やコーラスワークは相変わらず唸るほどうまく情景を浮かばせる。アレンジにジャジーな雰囲気を持つのは8期ならではと思われる。ただ全体としてはエログロナンセンスといったバンドの王道・持ち味を前面に押し出したアルバムと感じられ、終盤こそかなり新鮮味のあるアダルティーな曲に仕上がってはいるが真新しさを狙う挑戦的なアルバムではないので過去のアルバムと比べてしまう。色味は違うが11とカテゴリ的に類似している。」

こんな感じか?こんな感じです。めっっっちゃえらそうやな

めっちゃえらそうですけどこう思いました。
以上、cali≠gari「13」の感想でした。






▼余談

以下は全体的な感想とはまた全然違うんですけど、夜の街夜の世界をモチーフにしたであろう歌詞、今回だと「汚れた夜」とかの感想を思う存分に書こうとするとどうしても作家のセクシュアリティに踏み込んだ発言をしてしまうことになるの、何とも言えない気持ちになりますね。
青さんの歌詞を「書いた人がゲイだから」っていうセクシュアリティありきで見るという態度は個人的にマジで全然取りたくないので大幅に削除しました。機会があれば書きます。無かろうもん。
これはPCとかそういうことだけでなくもっと単純に他人のセクシュアリティに踏み込む必要がないし、何よりそこに才能の理由があると見るのなんてしんどいので…
上手く言えないし語弊があるかもだけど、おしなべて「(こういう性的指向だから)出来るんだろう」ってあてはめるの、いろんな意味であまりにも「負け」すぎんか?お前にプライドはあるか?ってなってしまうな…



▼蛇足

今更13の感想を書いたのでこの際全アルバム感想書いたろかなって思ったんですけど、人生2周分くらいかかりそうですし万一書き終わったら絶対ブログやめるなと思ったので微妙です。少なくともやめないまでも場所は変えるな。いいなそれ。全部書いて新しいとこいくか?
それでもやっぱ復活前のアルバムについては書けないだろうなあ。青春の言語化、一生かけても無理。



▼更に蛇足

あーあとこれは流してくれればよいのですけど誰かが書いてるとやる気がなくなるのでどんどん書いてわたしに筆を折らせてほしいと思っています。もううんざりだ俺は
誰か書いてくれわたしが満足出来るだけの文を、俺の筆を折ってくれ、黙らせてくれこの口止めてくれこの手!他人の言葉で満足出来ればそんなに楽なことはない!
ハーヤダヤダ。
青さんの曲は聴いてる最中喋んなくていいから好きなんだよなあ。受け手の言語化能力の限界を軽く飛び越え感情を物理でぶん殴る圧倒的表現力よ。これからもぶん殴り続けてほしい。



…ていうかわたし元ファン元ファンって言ってるけど作品が出る度に良い悪い含めてめちゃくちゃ長い感想書いてるな。それをファンって言うんじゃないのか?www
まあ自分で言うことじゃないけど。なんか立ち位置が分かんなくなってきたな…

ただいま深夜3:28です。寝ます。寝れるか?結構アドレナリン出てしまってるぞ?
でも今日から2連休なんだぁ…お外に出る予定はないんだぁ…
2連休じゃないとCDの感想も書けないこんな世の中じゃポイズン。でもやっぱり感想文書くのは楽しいです。おやすみなさいませ。